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はしたない女の子は好きですか?

第3章 ▼もっとみたい


「ひーくん。明日暇?」
「明日…暇だよ?」

明日は土曜日。お互い午前中は部活があるけど午後からは何も無い。
ひーくんも午後から予定いれてなくってよかった。

「ひーくんが見たいっていってた映画のDVD借りたんだけど、家来ない?」
「あのミステリーの?」
「うん」
「え、見たい」
「ふふ。じゃあ明日部活終わったら一緒に私の家まで行こうか」
「うん。あ、お母さんとかになんか買って行ったほうがいいかな?」
「そんなかしこまらなくていいよー。それに明日家誰もいないから」

わりと重要なワードをぽろっという。
でもひーくんはあんまり気にしてないようで、わかったと頷いた。

年頃の男女、家誰もいない。
何かが起こる要素が揃ってるのになぁ。

ひーくんはそういうこと考えてないだけかな。
それはそれで悲しいような、真面目なとこが嬉しいような。

まぁ明日になってみたらいいか。

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