
はしたない女の子は好きですか?
第4章 ▼彼氏とその弟と。
「じゃ、次はこっち行こうか」
真人さんが私の肩をポンと押して、陸人さんのほうへやる。
そして、ベルトに手をかけた。
カチャカチャという金属音で現実味を帯びてきた。あ、これから挿れられちゃう。真人さんにヤられちゃう。
「美佳」
「はい…」
「好きだよ」
なんで今そんな優しいことを…。
無気力な私の体に、真人さんのモノが入ってくる。
「う、あ、あぁぁ」
たしかな感触が私の中を貫いた。
私の体が真人さんによって揺さぶられる。
「ん、んんっ」
私の唇を陸人くんが塞いだ。
それによって、いま3Pなんだという現実に引き戻される。
あ、ほかの人とキスしながら真人さんに挿いれられてる。
あ、もう背徳感とか快感とかなんでもかんでもごっちゃだ。
真人さんの体温が中にきて、陸人くんの体温を外側に感じる。
「美佳好きだよ」
「美佳さん、好きです」
似たような顔で、声で、同じこと言わないでよ。
あ、や、やだ。
「美佳今きゅってしまったね」
