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腐男子恋愛日常-parallel world-

第9章 ~運命の日~

-真視点-

僕は、小さい時から兄さんの事が好きだ。

穏やかで優しくて、面倒見が良くて、僕の事を可愛がってくれる兄さん。

僕は、そんな兄さんが好きで守りたいと思った。

空手を習い始めたのも、兄さんを守るためと護身術のためが理由だ。

最初は、弟として優しい兄の事が大好きだった。

周囲公認のブラコン兄弟で、有名になる程の仲良し。

でも、いつしかその好きの意味が変わっていった。

僕は、兄さんのことを1人の男として好きになってしまったのだ。

赤の他人ならまだしも、血の繋がった実の兄を好きになってしまったんだ。

近親相姦は、許されることじゃない。

それでも、兄さんのことが大好きで愛している。

好きな気持ちは仕方ないけど、決して報われない思い。

絶対に、結ばれることもない。

だから、本当の気持ちに気付いてからも、自分の気持ちを押し殺して過ごしてきた。

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