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もし嵐が一般女性と普通の恋愛をしたら

第3章 宮本花音39歳(輸入雑貨店オーナー)①

「ほら。出てきなさい」

大野くんが隠れている
キャビネットの扉を開ける。

「ありがとうございました……はぁ……」
「ファンの教育をしてから休業してよね」

大野くんは青ざめた顔をしていたが
容赦なく嫌味を言ってやった。

「す……すみません……はぁ……はぁ……」
「どうしたの?息苦しかった?」

でも過呼吸気味なのは気になる。

「いえ……閉所恐怖症なので……」
「だったらこんな狭い所……」

入らなきゃいいじゃんと
言いたいところだけど
あの集団に追い掛けられてたんじゃ
一目散に姿を隠したくもなるよね。

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