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MITO

第2章 家政婦修行

 水戸さんは、泡をふいて倒れた。


「うわぁーっ!! 大変じゃボンサン!! 水戸さんの瞳孔が開いておるぞ!!」


「ジャガー!! それは初めから開いています!!」




 時間を置いてから、所内の掃除を始める、水戸さんとデヴィッド。


 水戸さんは、あの後、ホースを直で口から入れる方法で、胃の洗浄を施し、一命をとりとめた。


 デヴィッドは、廊下をモップがけしながら、水戸さんに謝罪した。


「ごめんな、水戸さん。俺が作ったもので命の危機に……て、もう失ってからの状態だから、なんて言うんだろ?」


『し゚ね゙こ゚ら'(気にしないでください)』


「なんか、なに言ってるのかわかんねぇけど、心臓に爆竹埋められた気分になるのは、なぜだろう?」


 水戸さんは、窓拭きをゆっくりとしている。


 それを見ながら、デヴィッドが言った。


「水戸さん、そんなの適当でいいよ。交代制で毎日やってんだから」


 デヴィッドは、ある程度拭くと、さっさと掃除用具を片付けた。


「水戸さん、明日は家政婦としての講習会だから、もう帰って、ゆっくりとしてな」


『ま゚』



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