肝だめし
第1章 墓地
「うわっ!やっぱり壊れてへん!ほんまにこんなんあるんや…」
認めたくないけど認めざるをえない
何かがフラッシュが点くのを止めたんだ
俺一人だったら間違いなく帰っただろう
でも伊藤が来てくれた事で急に勇気が湧いてきた
「これは、もしかして霊が写るかも!」
恐怖が期待へと変わっていく
どのみち中止すれば学校で笑い者なのだ
「あとの2人はけえへんな…」
「もう2時やもん…」
「よし!もう一度中村を起こしに行こ!」
「嫌やなぁ…」
2人で行けば怖くない
中村が出て来れば3人だ
俺は弱気な伊藤を引き連れ、再びあの場所へと向かった