
肝だめし
第1章 墓地
「はぁ!はぁ!なんやねん!?」
駅前のロータリーまで来て我に返る
冷や汗で背中がびっしょりだ
すると信号の辺りに人影が見えた
肝だめしを誘った時に拒絶してた伊藤だ
「お~い!こっち!」
「よぉ!」
「遅いわ!」
「寝てたけど頑張って起きてんで」
「来ただけ偉いけど…」
「せやろ?誰もおらんから帰ろうとしててわ。他は?」
「誰も来てへんねん!いや、それより聞いて!」
ここで先程のフラッシュの話をする
「ウソやろ?壊れてんちゃう?ちょっとここで撮ってみいな」
「そうやな…」
ここでも点かなければ故障という事だ
恐る恐るシャッターを切ってみる
もちろん充電完了を確認して
カシャ!
眩しい程にフラッシュが光った
