肝だめし
第2章 異変
どうもよそよそしいというか、怯えてるというか…
「やっぱりお墓のせいか?」
俺が話しを核心に持って行こうとすると
「決まってるやろ!行くんやなかったわ!」
笑いながら言ってはいるが、歯切れの悪さに本音が見え隠れ
その後もこの事に触れる度に話をそらそうとする
4日も高熱にうなされたら無理もないか…
これ以上あの話をするのはやめて、残りの時間はいつものバカ騒ぎで過ごした
しかし伊藤の態度は登校した翌日からも変わらなかった
肝試しの話になると苛立ったり、嫌悪感を丸出しにしたり、何も言わずに立ち去ったりする
寝込んでる間に何があったか知らないが、あまりに露骨な態度に俺は苛立った
「アホか、霊とかおるわけない…」
もうこの件で伊藤と関わるのはやめた
それから数日後に写真の現像が完了
教室に持ち込んでみんなに公開する事となった