肝だめし
第1章 墓地
最初はみんなビビっていたものの、俺の勢いに押されて徐々にのってきた
頑なに拒絶する怖がりもいたが、何とか説得
最後には大盛り上がりで全員参加が決まった
外はもう夕闇に包まれている
お墓の方を見ると畦道の先は真っ暗で何も見えない
まるであの世へ続くトンネルの様だ
「こんなとこ入んの…?」
誰かが呟く
その一言でみんな一気に引いたのわかたった
恐怖に飲み込まれそうになってる、これはヤバい
「だからおもろいねん!めっちゃドキドキする~!」
誰かが「怖い」「やめよう」と言い出せない様に俺はわざとふざけた
それほど肝だめしがしたい
その試みは成功して、みんな落ち着きを取り戻していく
その勢いで日時の相談
こうして一週間後の深夜1時決行が決まった