肝だめし
第4章 金縛
「うん、写真だけやなくテープにも変な声が入っててん」
「入るやろな~。かなり怒ってるよ」
「えっ、これマジで霊なん?」
「うん、2枚目のは大した事ないけど、白い顔はかなりのやね」
「ヤバい?」
「見てるだけで気分悪くなるもん」
「そんなに!?どうしたらいい?」
「謝った方がいいよ」
「どうやって?」
「その気があるなら私がお経書いて、手順も教えてあげるわ」
非常にありがたいけれど、そこまでするのかという気持ちもある
「わかった、少し考えさせて…」
俺は一先ず話しを終わらせた
「どうすんねん?」
中村に問いただす
「ん~お経とか恥ずかしいな…」
時間が経って落ち着いたのか素に戻ってる
「昨日のお前の方が恥ずかしいわ」
結局、謝罪は後回しにする事にしたのだが、これが大きな間違いだった
それから数日後の深夜、俺は急に体が重くなって目覚めた
動こうにも体は微動だにしない
金縛りだ