肝だめし
第7章 微笑
走っても少し痛みを感じる程度
以前と同じとはいかないが、ほとんど変わらぬ勢いで駆け回ってた
この日は特に人が多く、軽く100人はひしめいていだだろう
俺は間違ってもつまずかない様に、細心の注意を払ってた
しかし、それはまた起こってしまう
誰の足に引っかかったかは覚えてない
アッと思った瞬間には宙を舞っていた
まるで前回の転倒を再現するかの様に同じ姿勢で横に吹っ飛び、地面に向かって頭から落下し始める
一つ違っていたのはギブスで頭を動かせない事だった
「やばい!!!」
何も出来ずそのまま頭を地面に強打
その瞬間プツンとスイッチが切れた様に真っ暗になった
無抵抗に地面を転がってるのが分かる
やっと回転が止まった時、俺はボロ雑巾の様にグランドで横たわっていた