テキストサイズ

肝だめし

第8章 叫喚


どうする!?

反射的に逃げようとしたが、ひとかけらの意地で踏み止どまった

ハッキリさせなければこの部屋で寝れなくなりそう

何か原因があるはず

俺は大きく息を吸ってから、もう一度ステレオへ目を向けた

そのステレオから伸びるコード…

コンセントだ!

待機電力が原因になってる可能性が無きにしもあらず

そうに違いない!そういう事にしよう!

これが本当の最終手段

俺はコンセントを思いきり引き抜いた

「ぁぁあああぁあぅぅうあああああぁぁあああぅぅううあああああぅぅうぇあああああ!」

「!!!!!!!!」

止まらないどころか泣き叫び始めた

全身に鳥肌、思わず後ずさり

「あかん!!!」

とっさに逃げようとしたがビビって体がついて来ない

「は、はよ!はよ!」

ようやく四つん這いになり、立ち上がろうとした時だった

ズズズッ…

後ろで何かが動いた

「えっ…!?」

背筋が凍るとはこの事か

俺は恐怖で固まった


ストーリーメニュー

TOPTOPへ