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リアル

第4章 4

やっちゃんから旅行に行きたい!と言われ、いつもの皆を誘ってみたのだが、全員から断わられた





ごめんね。やっちゃん。みんな忙しいなんて…
日にちズラせれば良かったんだけど…




いいよ!二人での温泉旅館もゆっくり楽しめるよ!




え?!二人?ああ、そうか!二人だね!
それも楽しいね!



…ん?




旅行準備に必死でよく考えてなかったが、やっちゃんと二人っきりでー?!




しかも温泉!




鼻血が出そうな予感しかしねーーー!




電車の窓から海が見えてきた




まだ肌寒く人の姿はない




やっちゃんと笑っていると好きなんだなと実感する




ただの友達だと思えれば、楽になるのに





宿に着いたら、二人で一階にある温泉まで歩く




いつものメンバーとは何度か温泉に行ったのだが




やっちゃんが来るのは初めてで、しかも二人きりとなると緊張してきた




脱衣所でやっちゃんは肩下まである髪を束ねている




ゆうはやっちゃんの事を直視するのが、恥ずかしくなった



慌てて服を脱ぐとサッサと風呂場に行ってしまった




パッパと体を洗い、湯船に浸かった




やっちゃんが追いかけてきて体を洗い出した




ゆうちゃんここに居たの?探しちゃったよ



あ、うん。ごめん。




やっちゃんの影を見た瞬間視線を足元に逸らした




これは…中々の拷問だな。



やっちゃんを見れない…




ゆうは根っからの女好きだが、温泉や銭湯では女性に対していやらしい目で見る事はしない




見ているこちらが恥ずかしくなるくらい皆んな大胆だからだ




…しかし、相手はやっちゃんだ



こんなチャンス…



…いや!ダメだ…こんな状況で盗み見るような事したら卑怯すぎる!




一人頭の中でぐるぐる自問自答する




やっちゃんが下を向き髪を洗いだした




…背中くらいは見てもいいよね?自分の中の悪魔が囁く



肌が白い



背骨の溝




くびれた腰




お尻にかけて




堪らない




ゴクリと喉がなる



触ったら柔らかそうだ…




入っていい?




やっちゃんが振り返った




ああ、どうぞ!
























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