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リアル

第4章 4

夜、舞の店に呼ばれ、ネイル道具を持って行く




繁華街のど真ん中にあるビルの中




店に入ると、従業員が着ていたと思われる白衣が数枚ハンガーにかけられている




女性専門のエステが行われる店だけあって、とてもオシャレで綺麗だ




ここに座って!




舞に促され、椅子に座りネイルの準備をしようと鞄を開けようとした




ああ、しなくていいから!




舞がゆうの上にまたがり言った




ネイルしなくていいから別の事して頂戴




舞はゆうの白いシャツのボタンを上から外した




ボタンを全部外し、ゆうの胸から腹を指でいやらしくなぞる




いい体してるのね。




舞がゆうの締まった胸にキスしようとした




舞さん、ネイルしないなら今日は帰らせてもらいます。



淡々と話すゆうに舞は立ち上がった




ゆうを見下ろし、怒りを押し殺すように言った




ゆう!最近大人しくなったって、玉木が言ってたわ!
は?!恋してるの?



まさか、あの子?!


やちよ…やっちゃんとかいう子?




ゆうが黙って舞を見上げる





舞がゆうの上から降りながら言った




あんな子やめておきなさい!




あんな典型的なヘテロセクシャル!




自分の意見を持たず、男の言いなり、自分で稼ごうともしない寄生虫




あんな女がいるから女の地位と価値が上がらない!




舞さん、悪いですが、今日は帰らせてもらいます。




立ち上がってシャツを直すと舞の事を冷たく見下ろし、ゆうは帰って行った




あんな女!ゆうの事を理解なんてしてくれるはず無いわよ!




舞がゆうの後ろ姿に向かって叫んだ










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