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リアル

第5章 5

今日は久々の休みだ




ゆうは昼まで寝てしまおうと思っていたが




窓から太陽の光が入る




邪魔に思い、寝返りをうった




ふと、携帯電話が目に入り触ると着信があったようだ





電話を折り返しかけてみる





美和ちゃん。おはよう〜電話くれたか?





…ゆうちゃん。




美和の声がいつもと違って頼り無さげに感じたゆうは起き上がる




どうした?




心配になり声をかける





ゆうちゃん…今から来てくれる?




今にも、泣き出しそうに声を絞り出す美和





只事ではない様子を感じ取り、美和を安心させるように言った





分かった。皆んな誘ってすぐに行くから。





ゆうちゃん。1人で来て欲しいの。





?そうか。分かった。




珍しい美和の様子に余程の相談事があるに違いないと思い





ゆうは美和が好きだと言っていたケーキ屋へ行き、手土産を買った




これで少し美和が元気になってくれるといいんだけど





駐車場に車を停め、急いで美和のマンションへ走った





インターホンを押してドアを開ける





薄暗い室内には頭まですっぽりと毛布を被って顔だけを出した美和が立っている





ゆうが手土産を差し出すと美和は口を開いた





わざわざ買って来てくれたの?私の好きなケーキ屋さんまで行って?





そうだよ。美和ちゃんの好きなチーズケーキ。






美和は泣き出しそうな顔をして毛布をギュッと握り締めている





ゆうちゃん…





抱いて下さい。































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