テキストサイズ

リアル

第6章 6

ピンポーン、ピンポーン、ピンポーン




朝からインターホンを連打され目が覚めた




ゆうは目にかかる長い前髪をかき上げながらインターホンのカメラを覗く




カメラの前でソワソワしながら立っている美和が居た




ドアを開けると美和が目をらんらんと輝かせ言った




おはよー!行くよ!香川旅行!




相変わらず行動力のある子だな、と感心しながら驚いた




え?!四国?今から?!




そ!今から!休みでしょ!早く用意して!




言われるがまま、一泊分の着替を鞄に詰めた




マンションの玄関口に美和の車があった




鍵を渡され運転席に乗り込む




ここからフェリー乗り場まで行ってね!




美和は嬉しそうだ




車ごとフェリーに乗り、やっと朝ご飯にありつけた




香川…?って、何処に泊まるん?




ゆうが美和に聞いた




ああ、私の実家!電話しといたからなんちゃない!




え?!マジ?!両親に会うの?




うん!友達と帰るって言ったら彼氏じゃないだろうね?!って何回も言われたけど!




美和は楽しそうに笑う




言ってくれたら、もっとちゃんとした服装にしたのに



ゆうの不安も余所に、美和は嬉しそうだ




フェリーを降りたら




ショッピングモールや食べ物屋を通り過ぎる




遠くに山が見えるのを除けば




思ったより都会だなー




どんな田舎を想像してんのよ!




腹ごしらえしたら、高尾山行くから一緒に登ろうね!




地元の人が行くという、うどん屋は自分で好みの具をトッピングしていく。というものだ




外観は古民家のようで、一見では辿り着くことは出来ないだろう。と思われる





麺にコシがしっかりとあって、とても美味しい




うまっ!



そうでしょ!




高尾山は人が多く、観光地っぽくなってきた




至る所に土産物屋があり、登る間も飽きさせない









































ストーリーメニュー

TOPTOPへ