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リアル

第8章 7

ネイルの仕事帰り信号が赤になり、ゆうは横断歩道で立ち止まる





高級ワゴン車が通り過ぎたか。と思ったら急ブレーキし、ゆうの目の前までバックしてきて止まった





運転席の窓が開いていく





ゆう!やっと見つけた!




サングラスを外しながら嬉しそうに、はしゃぐ舞




あれから、ラインしてもスルーだし、電話しても出てくれないんだから!




はは…忙しくて




ゆうが眉を下げて笑う




仕事の話があるの!乗って頂戴!




…仕事ですか?




ゆうが疑って聞くと




後ろの車から急かせるようにクラクションが鳴った




早く!



舞に促され、助手席に乗り込んだ




ゆうにね。ウチの店でネイルして欲しいの。




お客様からも要望があってね!美肌の施術している間にネイルも出来たら、一石二鳥でしょ!





店の一角をゆうの為にあげるからそこでお客様とって欲しいの。




ゆうにはその内マツエクの資格も取ってもらうつもりよ!




ウチの店で一気に全身美しくなれるのよ!




いつから来れる?




今ね、CMをどんな風にするか?って相談しててね!



ゆうみたいな中性的な子が出たら世間はびっくりするわよ!女性客が喜ぶわ!




怒濤の勢いでまくし立てられる




ちょっ、ちょっと待って下さい。




割って入る隙がなく困っていたが、これ以上話が進めば良くないと思い声をかけるが、舞はお構いなしで自分の話をする





ここね!いつも従業員の女の子達連れてランチする所!



オーナーがいい人でね!紹介してあげる!




コーヒーでも飲みながら話しましょ!




舞は車を停めた


















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