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リアル

第8章 7

今日、麻衣子の家でモツ鍋を食べて皆泊まるのだという




麻衣子は自宅で着付け教室をしている




古風な着物も今どきの着こなし方をするので人気がある。夏には生地から選び、自分で浴衣を縫い、販売もしている




ポップな帯留めなどは、ハナの店から買い付けている



今日ハナは東京で仕事の為に欠席のようだ




ゆうが呼ばれて行くともう皆んな集まって居た




手土産にしてきたスパークリングワインを台所で野菜を切っている麻衣子に渡す




何か、手伝おうか?




もう出来るから大丈夫よ!座ってて!




今日はリビングではなく、和風な畳の部屋のお洒落なこたつで鍋を楽しむようだ





麻衣子にビールを渡され、空いてるやっちゃんの横に座った




向かえの席から美和がテーブルの上を飛び越え、ゆうの胸にダイブしてきた



ゆうーー!!!




おわっ!



ゆうは驚いて受け止め、美和を抱えたまま後ろへ倒れた



ゴン!



床で打った後頭部を摩りながら起き上がろうとした




痛てて…




大丈夫か?美和。




ゆう!舞さんのとこで働くって本当?!




美和が起き上がり感情を高ぶらせ、ゆうを揺さぶった




いきなりの美和の話で驚いたゆうは力が抜け、また床で後頭部を打った




痛てて…つうか、何で知ってんの?




美和の横で座っていたサヨが酎ハイを飲みながら言う




舞さんがやっちゃんに電話してきたらしいよ!ゆうはうちで働くから。って




それで、やっちゃんは麻衣子に相談した。って訳。





ゆうちゃん。舞さんとデきてんの?




サヨが聞く。




で、デきてないよ!





慌てて美和の顔を見るゆう




美和はゆうの顔を心配そうに覗き込む




鍋をテーブルに運んで来た麻衣子は角に座ると




スパークリングワインを開けた
























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