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※未定

第7章 信用

「あのね、あのね!あそこのおにいちゃんがね…」


「勝手に動くなっていつも言ってるだろ!!」


俺は成奈の言葉を遮り、つい声を荒げてしまった。


「っ…ご、ごめんなさぃ……」


さっきまでの笑顔が消え、しゅんと泣きそうな顔になりながら俯いた成奈を、俺は抱きしめた。


「ごめん…大きな声出して…碧、ちょっと来い」


びくっとしながら碧が俺に近づいてきた。


「兄ちゃん…ごめん…僕のせいで……」

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