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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

僕の着替えを手伝いながら、今日の顔合わせの感想を聞いてくるローク。

「まあ、レストランの料理美味しかったよ
先方の母親も良い人そうだし、婚約者となる予定の女性も綺麗で良い人だったよ」

「そうですか…。」

それを聞き、ロークは少し落ち込む。

「ローク、何落ち込んでるんだよ
僕には、ロークだけだよ」

ロークの額に、軽くキスをした。

「泉坊ちゃま…!」

このあと、嬉しさのあまりにロークは僕を抱いた。

◇宝来邸2階・麗音の部屋◇

-麗音視点-

「……。」

~3年後~

◇富崎邸2階・泉の部屋◇

「泉坊ちゃま、おはようございます」

「ローク、おはよう」

麗音さんとの顔合わせの日から、3年の年月が流れた。

あと、数ヶ月で大学も卒業だ。

時の流れは、長いようで早い。

「ローク、今日はちょっと麗音さんと会う約束してるんだ」

「わかりました」

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