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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

カードなどを、お母さんに差し止めされて使用出来なくされる前に、お金を確保するため。

そして今日、2人で富崎邸を出て行く。

「泉坊ちゃま、本当に良いんですね?
富崎の次期当主と、次期社長の地位を捨てる事を」

ロークの最終確認に、僕は頷いた。

「ローク、それは愚問だよ
僕は、愛するロークと一緒に行く」

「泉坊ちゃま、有り難き幸せでございます」

僕とロークは、唇を重ね合ったあと部屋を出た。

◇富崎邸1階・玄関ホール◇

「どこに行くのかしら?」

「「ッ!?」」

階段を下りて、玄関ホールに着くと家の扉の前には、お母さんが立っていた。

それに、お母さんの両隣にはお母さん専属執事の零生、執事長の爺や、他の執事達も立っている。

気が付くと、僕とロークの後方にメイド達が集まっていた。

実質、僕達は囲まれてしまった。

「お母さん、どうして?」

「こんな事もあろうかと、ローク以外の執事達やメイド達に指示ていたのよ」

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