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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「ローク、馬鹿な真似を辞めるんだ」

ロークを、説得し始める零生。

「泉坊ちゃま、どうかお考え直し下さい」

爺やも、僕の説得をし始める。

「泉、ローク
今ならまだ許すわ
自分達の部屋へ戻りなさい」

お母さんの言葉に、僕は首を横に振った。

「それは出来ない
僕は、次期当主と次期社長の地位を捨てて、ロークと一緒に出て行く」

「奥様、零生さん、執事長
お許し下さい」

「……はぁ…。」

僕達の訴えを聞き、ため息を吐くお母さん。

「これ以上、何を言っても無駄みたいね…。」

どうやら、お母さんは僕達を説得するのを諦めたみたいだ。

「あなた達、あの2人を捕まえなさい!」

お母さんは、他の執事達やメイド達に指示をする。

「「ッ!!」」

いくらロークでも、僕を守りながらこの大勢相手じゃ…。

その時、屋内の照明の電気が消えて中は真っ暗に。

「良いタイミングだ…。」

ロークが呟いた瞬間、周囲から何かが倒れる音が聞こえる。

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