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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「所太郎、茶羅どうして?」

「俺が、連絡して呼びました」

僕の疑問に、ロークが答える。

「こんな事もあろうかと、2人を呼んで正解でした」

「ちなみに、この車は富崎邸の車庫の車を拝借しました」

運転しながら、茶羅が言う。

「車庫と車の鍵も、こっそり拝借しました」

そう言えば、所太郎は忍者の母親と、暗殺者の父親の家計で育ったって言ってたな。

侵入とか、その類の事は得意だったっけ。

「さっきの停電も、僕が富崎邸に侵入して停電させました」

「じゃあ、メイド達や執事達が倒れたのも?」

「はい♪
皆様には少々、気絶して貰いました」

流石、所太郎だ。

「でも流石に、奥様には今までの御恩もありますし
執事長と零生さんには、気配を察知されて…。」

あぁ、だから3人だけは気絶しなかったのか。

「ん?」

その時、茶羅が何かに気付く。

「茶羅、どうしたの?」

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