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風俗課に配属されました

第12章 有坂仁志 風俗課を利用する事情①

部屋を出ていこうにも足元がすくむ。

俺は一体何がしたいんだ。

何が目的でこの部屋を訪れたんだ。

風俗課撤廃の為だろ。

佐々木を説得しに来たんだろ。

『若いうちからこんなことをしてはいけない。
御両親は知っているのか?父親が泣くぞ』

しかし……

娘と変わらぬ年頃のあの風俗嬢にも
親は居る。

だからといって、あの風俗嬢に
俺は同じことを言えるのか?

……説得力に欠ける。

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