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風俗課に配属されました

第12章 有坂仁志 風俗課を利用する事情①

「私とエッチしませんか?」

佐々木が甘ったるい声を発し
俺の首に両手を回す。

「やッ……やめなさいッ……」
「有坂課長にも与えられた権利ですよ」

斗真社長の言葉を思い出す。

『有坂課長も住宅ローンや二人のお子さんを
私立の学校に行かせたりと何かと
物入りでしょう。有坂課長のような
境遇の方に是非とも風俗課を利用して
頂きたい』

斗真社長の言葉はごもっともだ。

風俗課の利用は3割の自己負担。

しかも給料天引き。

やましい証拠も残らない。

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