テキストサイズ

風俗課に配属されました

第15章 瀬戸奏多 風俗課を利用する事情①

「間に合うかな……今からでも……」

嘲笑われた過去を払拭したい。

「はい。意外と簡単ですよ」

どちらともなく唇が重なる。

「佐々木さんに……お願いしたいな」
「瀬戸さんの初めてを……ですよね?」

もう一度、唇が重なり合う。

「うん……」
「だったら……若菜って呼んで。
私も奏多って呼ぶ」
「うん。若菜」

名前で呼び合うだけで
距離が縮まった気がしてきた。

若菜の嬉しい戦略だ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ