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風俗課に配属されました

第21章 橋本賢吾 風俗課を利用する事情①

「……橋本くん。好きでもない女の子に
思わせ振りな態度したことある?」

佐々木が落ち込んでいる原因は、それか。

「無いとも……言い切れないかな」

俺の優しさが勘違いされたのか
告白されたこともある。

「そっか。男の人って皆そうなんだね」
「一概にはそう言えないけど……」
「諦めなきゃ……ぅん……忘れなきゃね」

自分の言葉に自分で納得した佐々木は
両手で顔を覆い泣き出してしまった。

「忘れられるのも忘れないのも
どっちも辛いよな」

今の俺もまさにそれ。

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