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風俗課に配属されました

第8章 本條斗真の事情②

「ごめん」

若菜の身体から手を引く。

俺が好きになった女は不幸になる。

だからといって
仕事だと割り切れない想いもある。

昔のように軽はずみな
行動や言動が出来れば
どれほど楽だろうか。

「……ゃめないで」

か細い若菜の声。

「若菜……」
「仕事だと仰いました……よね。
社長自らが放棄するのは……良くないです」

頼りない声でありながらも
言っていることは正論だった。

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