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☆時計じかけのアンブレラ☆

第13章 君がいるから

side N

そんなことを話していたら、潤くんが急に真面目な顔になって言った。

「かずはさ、誰からも好かれるじゃん?だから、ときどき…一緒にいるのが俺なんかでいいのかなって思うんだよね」

俺には引っかかっていたことがあった。その言葉を聞いてわかったような気がした。

俺の誕生日のときに、潤くんが『今年もかずと一緒にいられて嬉しかった』って言ったのはそういう意味を含んでたのか…。

「潤くんだって、友達多いじゃん?それは俺にはまね出来ないし…。俺だって不安になるときはあるよ。

でも俺は…潤くんが好き。これからもずっと一緒にいたい」


潤くんは見た目はそんな風に見えないかもしれないけど、弱くて脆いところがある。

そして、
「かず…ありがとう」
と、笑顔を見せた。

その笑顔が憂いを帯びていて綺麗だったから、引き寄せてギュッと抱きしめた。

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