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僕は君を連れてゆく

第33章 白状しろっ!!!   from、BB


「白状して?」

ニノから体を離して正面に腰かけた。

ニノは俺と俺の手のひらに乗った小さい箱を交互に見る。

はぁ…とまた、小さいため息をこぼす。

そして、口をニノが開く。

「はいっ!しゅーりょーーー!!!」

「まつじゅーーーーんーーーーーー!!!」

また、だよっ!!!

いつも、そう!

「はい、出ていってくださいね。ここ、勝手に使って、あとで怒られて下さいね。」

「もうちょっとで、ニノが…」

「はい、はい。」

松潤は椅子はテーブルを片付ける。

「あっ、渡したんだ?」

松潤がニノを見て、ニヤリと笑っている。

コクンと頷くニノ。

「へぇー。」

そして、俺を見てニヤリと笑う。

ニノの肩をバシンっと叩いて松潤は出ていった。

いつも、そう。

松潤に邪魔される。

まぁ、こんなとこでニノに色んなことを聞こうとしていること事態間違ってるのか。

「行こっか…」

俺はニノに声をかけた。

ニノは俺の手のひらから箱を取り上げた。

「ちょっ!」

そして、それが目の前に。

「1日、遅れちゃったけど。」

ニノが俺にチョコレートを。

「昨日、渡そうと思ってたんだ。でも、なかなか、チャンスがなくて…」

俺はそれを受けとる。

「今日、相葉さんの家、行っていい?」

「うん!来て!すぐに、来て!早く、来て!」

俺はニノの肩に腕を回して部屋から出た。

ニノは俺の腰に腕を回す。

「ウフフ。ばーか!」

バカでもいい!

あー、幸せ!

今夜、俺への想いを白状させたるっ!!!


*****

「相葉くん、取調室、申請なく使ったんで始末書書いて下さいね。」

「えっーー?!」

「今日中に。」

「いや、今日は…だって…」

俺はニノを見た。

「ちなみに、あの部屋、録画されてますからね。」

松潤がなんてことない顔して言う。

ニノが顔を真っ赤にしてる。

「相葉さんのバカっ!!!」

「ニノちゃーん、ごめーん!!」

「来るな!寄るな!バカっ!」


ーおわりー

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