ガラスの靴がはけなくても
第3章 理性と本能
「これだけじゃ足りないだろ」
そんな囁きが耳に響いた瞬間、
「――ッ!あぁぁっ、あっ…」
熱が籠っているそこに圧迫感を感じた。
ゆっくりと侵入してきた長い指は、何かを探るように奥へと進む。
収縮を繰り返す秘部が自分のものではないように感じる。
「締めつけすぎ。そんなにおいしい?俺の指」
「だっ、て!やっ…!?動かしちゃ…やぁあ、んんっ!!」
「素直じゃねぇな。動かした方がイイくせに」
なにがなんだか分からないくらい感じてるのに、これ以上されたらどうにかなっちゃいそうで。
そんな私に容赦なく部長は攻め立てる。
わざと卑猥な音を響かせるように、指を出し入れしてかき混ぜる。
耳朶に噛みつくと、そのままそろりと耳の中まで舌を這わせた。
恥ずかしいところから鳴る音に、直接響く水音に感覚だけでなく聴覚までもが染められる。
「ひぃっ…はぁ、やめ…!ああぁっ、も…あぁ……ッ!」
もう本当におかしくなる。頭も身体も。