きっと あなたと・・・
第155章 ーマンション-詩織・柊- ー
すぐに隼人の顔が浮かんで、そっと携帯を取り出そうとすると、
「きゃっ・・!!」
一瞬にして腕を抑えられて身動きが取れなくなった。
礼志『そんなにびっくりしなくてもいいのに』
礼志さんは痛いくらいに私の手首を掴んで離してくれなくて、
振り払いたいのに全然力が入らない・・
礼志『・・・柊くんにはあんな顔して笑うのに・・僕には一度も笑ってくれないね』
寂しそうにボソッと呟くと、また頬に触れようとするから、
怖くなって声をあげようとした瞬間
礼志さんの体が勢いよく私から離れた。