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仲村慶彦の憂鬱な日々

第20章 亜美の家庭教師

亜美に家庭教師とはねぇ。

来年受験だからか?
しかーし、イケメンなオトコなのだ!
「井上さんは〇〇大学の三年生なんだって♪」

嬉しそうだな、イケメンが来てるからなのか、おいっ!

大学生ってこたぁ、奈央の言ってた彼氏風のオトコってのは、コイツじゃないか?

「どうも井上です、ヨロシク。慶彦クンは高校2年生なんだって?」
爽やか~なイケメン!

しかし、片チンのようなチャラい感じはしない。
「あ、はい」
一応返事をしておこう。

「井上さん、ホントはヨシヒコの勉強も見て欲しいんだけど、いっぺんに二人は難しいわよね~♪」
母ちゃんも若いイケメンが来たからいつもと違う装いしやがって!

まぁ更年期だからな。

…んで更年期って一体何だ?

「今日はお母さんとお話に来て、亜美ちゃんの勉強のやり方とかをどういう風にやろうかという打ち合わせをしに来ました。明日から本格的にスタートするから、ヨロシクね」

爽やかだ!絶対オンナにモテる!

どうせならオレに彼女ができるような勉強を教えてもらいたいもんだ!

「亜美をヨロシクお願いします」
オレはいいアニキを演じた。
この小生意気な小娘をビッシビッシと鍛えてくれぃ!

「では、明日からヨロシクお願いします」
家庭教師は帰った。

「あぁ何か若いオトコの人とお話したの久しぶりだゎ~♪」
何だこの母ちゃん、浮かれやがって!テメーはホストクラブで指名して喜んで貢ぐオバサンかっ!

「アニキ、井上さん来てる時、絶っ対にエッチなヤツ観ないでよ!」
なんだと!こっちの考えがマルっとお見通しなのか?

しかも大音量で観ようとしてたのに!

まぁ、明日はバイトだし、あの家庭教師に会う事はないだろう。

しかし、亜美に家庭教師とはねぇ。
なんで塾じゃないんだ?
マンツーマンの方がいいのか?

…じゃ、オレも家庭教師に来てもらおう!女子大生で、美人で巨乳な家庭教師にしてもらおう!
んで、勉強プラス課外授業なんかも教えてもらってww


よし!

そしてその夜は部屋に籠りマリアちゃんの全作品を観てテクノがブレイクしかけた…


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