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仲村慶彦の憂鬱な日々

第21章 オレも家庭教師が欲しい!

かくして亜美と家庭教師とのマンツーマンの授業が我が家でスタートした。



時折部屋から聞こえてくる

「もぉやだ~、やめてぇ」とかいう声は一体ナニをしているんだろうか?



アニキとしてはヒジョーに気になる!



笑い声と時折混じる悶えるような声…

まさか!

亜美の部屋で課外授業とは!



けしからん!実にけしからん!



オレは下に降り母ちゃんに告げた

「母ちゃん!亜美はちゃんと勉強してんのか?変な声がたまに聞こえるけど、あの家庭教師で大丈夫なんかよ?」



母ちゃんは家庭教師井上がくる日はいつもと感じが違う。

服装からメイク髪型まで



(BBA色気づいてんじゃねぇよ)

「井上さんが変な事するわけないでしょ!何、その変な声ってのは」

井上を見る度にウットリする母ちゃん



まぁ若くてイケメンならそうなるのも仕方ない



しかし今は亜美の事だ!



「母ちゃんとにかく二階に上がって部屋の前で聞いてみりゃわかるってば」

オレは母ちゃんを引っ張り二階の亜美の部屋まで連れてきた



「何にも聞こえないじゃない」

「シーっ!」

オレは部屋のドアに耳をつけ会話を聞いていた

母ちゃんもそれにつられ耳を当てている



「えぇ~井上さんスゴ~い、アタシこんなの無理ぃww」

だとか

「あぁ~、それいぃサイコー」だとか聞こえてくるじゃないか!



「な、母ちゃん。勉強してんのにあんな変な声出すかよフツー」

母ちゃんも表情が少しづつ変わっていく



「なにやってるのかしら…」

すると

「あ、ダメ、、そこはダメ~」

と亜美が声をあげている

ガチャ!

と勢いよく母ちゃんがドアを開けた



「あれ、お母さんどうしました?」

井上が爽やかな顔で聞いてきた

「あ、いや何か声がするから気になってつい…ごめんなさいねお勉強中に」



…なんてこたぁない井上が作ったテストに○×をつける度に亜美が歓声をあげていただけだったww



紛らわしヤツだ!


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