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半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)

第65章 リア充だwww

「ケースケ、これに勝ったらチャンピオンだぜwwもっと早くボクシングやってりゃ今頃は世界チャンプだったかもしんないなw」

「どうかなwもし早くボクシング始めたとしても、途中で挫折してたかもね」

ジムでボクシング誌の取材を受けた後、弾丸は軽く汗を流した。

連日、ハードなトレーニングと減量で弾丸の疲労はピークに達している。

「ケースケ君、オーバーワークは禁物です。休む事も練習のうちです。今日は軽く流すぐらいで切り上げましょう」

ストライカーは弾丸のトレーナーとして疲労を取るように指示した。

「今、ケースケ君の頭の中は不安でいっぱいな状態です。身体を動かす事によって不安を払拭したいのでしょう」

成る程、プレッシャーがハンパない状態なのか。

「橋本さん、正直なところ、ケースケはチャンピオンに勝てそう?」

オレはストライカーに率直に聞いてみた。

「闘ってみないと解りませんが、素質ならばケースケ君の方が上です。天性のボクシングセンスがありますから」

確かにジムの会長も弾丸にはスゲー期待してるみたいだしな。

弾丸の身体能力はかなり優れており、ジャブの使い方は世界クラスだと言う。

左を制する者は世界を制する。

ボクシング界におけることわざのようなもんで、左ジャブを上手く使える選手が世界チャンプに君臨するという事だ。

弾丸の独特なノーモーションからの左ジャブは相手にとってはかなり厄介なパンチだ。


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