無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

消えたい…マジ消えたい。

何故、メイファが奈央なんだ？

止めろ！その笑顔は！

まるでオレを童貞と嘲笑うからのようにしか見えない！

「ヨッちゃん、メイファがアタシだからガッカリした？」

ガッカリ以前の問題だ！

お前にバレてしまったのが恥ずかしい！穴があったら入ってピストンしたい気持ちだ！

帰ろう…もっと前に気づくべきだった。

今日は何もしたくない。
自分のバカさ加減に嫌気がさした。

「ヨッちゃん久しぶりに二人でどっか行かない？」


はぁ？これ以上醜態を晒せというのか、お前は？

オレはそこまでM男じゃないぞ。

「よく考えたらヨッちゃんとこうやって二人で会うのって何年ぶりだろうね？」
…確かにコイツと遊ぶのは幼稚園の頃以来じゃないかな。

家が近所で家族ぐるみの付き合いだったからな。

コイツのケータイの番号なんて知る必要すらなかった。

痛恨のミス！そして痛恨の一撃を食らった。

ヨシヒコは死んだ。
生き返らせますか？
はい いいえ

オレならいいえを選ぶ！

「どうせヒマなんでしょ？だったら一緒に出掛けよう！」

オレは奈央に引っ張られ、出掛ける事となった。


着いた先はカラオケボックスだった。

何、この展開？

奈央は独カラのようにオレの存在を無視するかの如く歌いまくった。

つまらん…やっぱ帰りゃよかった。

「ヨッちゃんも何か歌ってよ」
歌い終えて満足そうな顔の奈央がマイクを差し出した。

カラオケって…………何年も行ってないぞ。

オレが歌える歌なんてあるのか？

いかん！すっかり奈央のペースにハマってしまってるではないか！

「何でもいいから歌いなよ、ヨッちゃん。アタシ、ヨッちゃんの歌聴いてみたいな」

…仕方なくアニソンを歌った。
しかも音程を外しながら…

これじゃ恥の上塗りだ！



ーーーーー何だかんだでカラオケボックスに3時間も居てしまった。