半社会人(仲村慶彦の憂鬱な日々社会人編)
第35章 結婚?
仕事が忙しくてそれどころじゃないのかもな。
皆社会人だから、それぞれ抱えてる仕事があるから仕方ない。
そして週末オレはいつもの場所でストライカーと会い、居酒屋に入った。
「すいません、中生2つと串の盛り合わせ、それとホッケの塩焼きを一つ」
ストライカーが店員に注文した。
もはやこれが定番になりつつある。
「すいませんね、今日は呼び出したりして。ここは私が払いますから遠慮無く注文してください」
「いや、いいよ。いつも通りに割り勘にしようよ」
「いやいや。ここは奢らせてください」
「何かあったの?」
オレはそれとなくストライカーに聞いてみた。
「いや、実は私にお見合いの話がありまして…」
「えぇ、お見合い?」
「はぁ、私の親が早く結婚して孫の顔が見たいと言うもんで。
で、お見合いをするはめになってしまいまして…」
「えっ、てことはもうお見合いしたの?」
「はい、すぐにでもお見合いしろとうるさくてウチの親が。
以前にも話したと思うんですが、ウチは自営でして。後継ぎがいつまでも独身だというのがダメだ!と言われましてこの前お見合いをしました」
へぇ、ストライカーがお見合いねぇ。
「お待たせしました。中生2つに串の盛り合わせです」
店員がビールと焼き鳥を運んでくれた。
乾杯する前に結果を聞いてみよう。
「乾杯の前に聞きたいんだけど、そのお見合いはどうなったの?」
「それが、向こうの方は私のような人間でも大丈夫だという事で…」
「ってことは結婚?」
「えぇ、まぁそういう事です…」
マジか?ストライカー結婚か?
「やったー、ストライカーおめでとう!じゃ乾杯だぁ~」
「あ、ありがとうございます」
そうかストライカーはお見合いか。
でもどんな相手だ?
ストライカーを旦那にしようってんだから、ツラは期待できねえなww
「で、で、どんな人なの、相手は?」
「それが私より3才下の女性で」
「てことは29才?」
「はい。何でも銀行に勤務してる方みたいです」
「へぇ~銀行員か。でも結婚したらストライカーのウチの手伝いするんじゃないの?」