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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第2章 風邪 ~二宮×相葉〜

名前を呼ばれた気がして重い瞼を開けると目の前には汗で顔を濡らし肩で息をしている雅紀がいた

和「……ま…さき…?」

俺を抱き上げてベッドに寝かせてくれた
壊れ物を扱うみたいに優しく

雅「和、汗ふきたいからタオル借りるよ?」

確かに汗でベトベトしていた
でもそんなことより今は雅紀に傍にいて欲しかった

和「……いらない……そばに…いて……」

雅「でも汗すごいよ…?」

和「……やだ」

こんなに我が儘言うのは初めてかもしれない

嫌われるかな…

でも雅紀は嫌な顔せず「…わかったよ。隣にいるから……安心して?」って言ってくれた

隣にいてくれるだけでも嬉しいのに今はもっと近くに雅紀を感じたかった

和「……手…繋いでて…」

…また、我が儘言っちゃった…

雅紀はぎゅって優しく、でも力強く手を握ってくれた

雅「ほら、ずっといるから…寝な?」

和「……うん」

雅紀が傍にいる安心からか、目を瞑るとすぐ意識が途切れた

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