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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第3章 保健の先生 ~大野×松本~

智「本当にいいって!大丈夫だから!」

「なんで保健室ごときでそんな必死なんだよ(笑)必死なお前がおかしいし、そこまで言われると逆に連れて行きたくなるわ(笑)いいじゃん休めるんだから、休んでる間に先生からモテる秘訣でも教えてもらえ(笑)」

智「いや、本当に大丈夫だって…ほら、ジャンプだってできるよ?」

そう言ってジャンプしてみせると少し頭がくらくらした

「ほら、おかしい…もう無理矢理連れてきまーす」

急に視界から消えた友達は俺の腰に腕をまわし肩を腹につけひょいと持ち上げる

智「ちょ!待って……うぇ…血が……」

鼻血が口に入ったのかとてつもなく不味い

「観念したか?(笑)」

智「した……したから……降ろして…」

ゆっくり俺を降ろした友達は俺の顔を見るなり大笑いしていた

「お前顔すごいことになってる(笑)」

智「お前のせいだろ!カハッ……うわぁ…血の味する……」

「ほら、早く行くぞ。お前さっきしっかり行くっつったからな」

俺に背中を向けてしゃがむ友達

智「え?」

「おぶってくんだよ、ほら乗れって」

この人は何を言ってるのだろうか
馬鹿なのか?




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