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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第3章 保健の先生 ~大野×松本~

智「俺歩けるから!」

「さっきのとおんぶどっちがいい?」

智「どっちも嫌だよ!」

「じゃあさっきのな」

智「待って!わかった、わかったから!」

「言ったな、さぁ乗れ」

俺今遊ばれてる?
俺一応怪我人よ?
スッとしゃがんで俺が乗るのを待っている友達

「早くしないと変態教師戻ってきちゃうよ」

それは困る
まだ保健室に行ってないことがバレたら次の体育絶対この人と一緒に外周させられる…

覚悟を決めて友達にまたがると、さっと立ち上がり歩き出す

「体育着に血付けんなよー。つかお前軽すぎ。1日5食にしろ(笑)」

智「そんな食えるか」


こんな呑気な話してる場合じゃない
俺は血だらけの顔であの大好きな松本先生の前に行かなければならないのだ

どうすればいい…
何があったと聞かれたらなんて答えればいいんだ…
ボールに当たって鼻血が止まらなくなったって?
そんなこと言ったら絶対笑われる…
いや、俺の目の前であの笑顔が見れるのならいいかもしれない…
待て…でも内容が悪過ぎる…
ダサなくない理由で先生を笑わせるにはなんて言えば……




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