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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第3章 保健の先生 ~大野×松本~

「傷付く」ということばを聞いてものすごく焦って思わず顔を上げてしまった

智「いえ!その…そんなつもりで吃驚したんじゃ…!」

潤「わかってるって、冗談だから(笑)つか初めて今日目合ったね(笑)…で名前は?」

再び目の前の椅子に座る松本先生
先生と膝が触れ合うぐらいの距離で殺人級の笑顔を見てしまった

なぜか恥ずかしくなって視線を外してしまう

目の前に好きな人がいて直視できる人尊敬するよ…

潤「あ、また視線外した…傷付くな…」

また「傷付く」という言葉に反応して視線を戻す

潤「それ以上下向いちゃだめ、視線外しちゃだめ。いい?」

智「…はい」

なぜか目をそらすなと言われた
俺も流れで「はい」なんて言っちゃったけど…

やばい…心臓口から飛び出そう……
だって先生前のめりで話してくるから近いんだよ…

潤「で、お名前は?」

智「大野…智です……」

潤「大野智ねぇ…」

そんなに珍しい名前だったのか何度か俺の名前を繰り返す
そして急にニヤっと笑い、さらに近づいてくる松本先生
もう先生の息がかかるくらい近い…

先生の大きな目には俺しか映っていない
恥ずかしくなって目をそらそうとすると「だーめ」と言われる

「だーめ」の言い方が甘過ぎて俺溶けそうなんですど…







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