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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第3章 保健の先生 ~大野×松本~

そのままの距離で話しかけてくる

潤「智はなんでそんなに顔が真っ赤なの?熱はないと思うけど…部活休んで寝てけば?」

先生が俺の下の名前を呼んでくれた…
今の録音して四六時中聞いてたい……なんて考えてる場合じゃなくて!

このままだと俺が先生のこと恋愛対象として好きだっていうことがバレちゃう…!
人間熱の場合と好きな人を前にする以外顔を赤くすることなんてないし、既に熱じゃないってバレてるんだから…
一刻も早くここから出ないと…!

無意識で先生の肩を押し、ガタッと大きな音をたてて勢いよく立ち上がる

智「あの…!あ、ありがとうございました!」

礼をして急いで部屋を出ようとする

今まで通りの関係でいいんだ…
そっちの方が先生も幸せだし、俺も幸せだから

潤「ちょっと待って智!これ落としたよ!」

落とした?
俺今体育着だし落とすものなんて……

振り返ると、先生は俺が大事にしているお守りをひらひらさせていた

智「それは!!先生見ちゃだめです!!」


人生でこんなに大きな声を出すことはもうないだろう…

先生が写っている面が俺の方を向いていたから、既に遅いかもしれないけど見てはだめだと叫んだ

急いで先生のもとへ行き写真を取り返そうとすると、先生は立ち上がりひょいと俺から避ける







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