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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第3章 保健の先生 ~大野×松本~

智「ちょ!先生返してください!」

先生は俺が届かないのをわかっているかのように写真を上にあげてひらひらさせていた

潤「これそんなに大事なものなの?(笑)ものすごく必死だけど(笑)」

智「大事です!だから…返してください!」

取り返そうと思いっきりジャンプすると、着地で足首をひねってしまった

智「痛!」

バランスを崩し先生に寄りかかってしまう
先生も急に俺の体重がかかったから耐え切れずそのまま2人して倒れた

ゆっくり目を開け上半身を起こすと、俺の下には松本先生がいた

いろいろやばい…と思い急いで退こうとするとガッと手を掴まれた
そしてそのまま引っ張られ、また俺が先生の上に覆いかぶさることに

先生は全く痛くなかったのか普通にしてるし、どちらかというと笑ってるようにも見える

智「あの……先生…?」

潤「この写真どこで撮ったの?すごい綺麗に撮れてるけど」

もう遅かった

こんな形で俺の初恋終わるとか最悪だよ…
せめて卒業するまでは好きでいさせて欲しかったな…
こんな隠し撮りみたいな写真気持ち悪いに決まってる
さよなら俺の青春……


潤「そうか…もしかしてこれ智のものじゃない?」




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