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いろいろ嵐 〜短・中編小説~

第6章 遭遇 〜相葉×松本〜

こんな素直で優しすぎる彼が俺なんかといて楽しいのだろうか…

ちゃんと釣り合っているのだろうか…

どんどん不安になっていく

恋人と楽しい登山のはずなのに…


雅「ねぇ潤くん、あの鳥の名前知ってる?」

潤「いや、知らない」

雅「え?知らないの?…俺も知らなーい(笑)」

潤「なんじゃそりゃ(笑)」

雅「…………」

こうやっていつも俺を笑わせようとしてくるんだ

でもうまく笑えないよ…

一回本当は…って思ったらなかなか振り切れないの


ねぇ雅紀、こんな俺といて楽しい?

本当は他の人と付き合いたいんじゃない?


俺の心の声が伝わってしまったのかふと歩みを止める雅紀



……ここで別れ話はきついよ…



雅「潤くん、前見て」

いつの間にか下を向いて歩いていたのか、視界には土と葉しかなかった

ゆっくり顔を上げるとおおきな黒い影が動くのが見えた

潤「……何……あれ…」

雅「…………熊…かも」

潤「え!?!?」

雅「しっ!!」

慌てて口を塞いだがすで遅く、大きな影の動きが止まりこちらをずっと見ている














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