
君が桜のころ
第2章 花影のひと
「…凪…子…!」
兄、慎一郎がやや頽廃的な野獣のように律動を繰り返し、凪子を攻め続けている様を、綾佳は快楽に朦朧とした目で見つめていた。
…お兄様…お義姉様に…あんなに淫らなお姿を強いて…
綾佳のところから、2人が繋がっている箇所までは明らかに見えはしなかったが、凪子の美しい悦楽の表情や、しっとりと湿り、薄桃色に染まる肌や時折漏れる甘く掠れた喘ぎ声で2人の性交の濃密さや爛れた性技が伝わってくるのだ。
凪子の淫靡な表情と…そして兄、慎一郎の見たこともないほどの艶めいた恍惚の表情に、綾佳の身体の芯は熱く狂おしく疼くのを感じた。
綾佳は美しい唇を噛み締め、愛欲の蜜に塗れた花芯を執拗に弄る。
「…お義姉様…お兄様…綾佳…は…もう…あ…んんっ…」
綾佳は美しい2人の爛熟した愛と性の交歓を目に焼き付けるように見つめ続けながら、快楽のきざはしを昇り始める。
…さながらそれは、凪子と慎一郎に同時に淫らに抱かれているような…倒錯と頽廃の禁断の快美感であった。
「…ああ…っ…慎一郎さ…も…だめ…も…イッちゃ…」
凪子の美しい呻き声がか細く上がる。
「…凪子…私も…もう…イク…ッ…」
慎一郎が艶めいた声で低く呻いた瞬間、凪子が顔を上げ、美しい琥珀色の目を細めて綾佳を見つめた。
「…あやかさ…すき…」
その声は、綾佳の耳だけに伝わった愛の言葉であった。
綾佳はその刹那、悦楽の絶頂を極め、身体を震わせ、凪子を見つめたまま小さく叫んだ。
「…お義姉…さま…愛しています…」
そして、その場に大輪の花が散るかのように倒れこんだ。
凪子は綾佳の絶頂を確認すると同時に、慎一郎の熱い精が蜜壺の奥深くに叩きつけられたのを全身で感じ、ああ…と小さく喘ぐと瞼を閉じ、身体を震わせて達したのだった。
凪子の身体が崩れ落ちる前に、慎一郎が愛しげに強く抱きすくめる。
「…愛しているよ…凪子…私のものだ…離さない…決して…」
意識を手放した凪子の花の唇を、慎一郎はいつまでも、濃密に奪い続けるのだった。
兄、慎一郎がやや頽廃的な野獣のように律動を繰り返し、凪子を攻め続けている様を、綾佳は快楽に朦朧とした目で見つめていた。
…お兄様…お義姉様に…あんなに淫らなお姿を強いて…
綾佳のところから、2人が繋がっている箇所までは明らかに見えはしなかったが、凪子の美しい悦楽の表情や、しっとりと湿り、薄桃色に染まる肌や時折漏れる甘く掠れた喘ぎ声で2人の性交の濃密さや爛れた性技が伝わってくるのだ。
凪子の淫靡な表情と…そして兄、慎一郎の見たこともないほどの艶めいた恍惚の表情に、綾佳の身体の芯は熱く狂おしく疼くのを感じた。
綾佳は美しい唇を噛み締め、愛欲の蜜に塗れた花芯を執拗に弄る。
「…お義姉様…お兄様…綾佳…は…もう…あ…んんっ…」
綾佳は美しい2人の爛熟した愛と性の交歓を目に焼き付けるように見つめ続けながら、快楽のきざはしを昇り始める。
…さながらそれは、凪子と慎一郎に同時に淫らに抱かれているような…倒錯と頽廃の禁断の快美感であった。
「…ああ…っ…慎一郎さ…も…だめ…も…イッちゃ…」
凪子の美しい呻き声がか細く上がる。
「…凪子…私も…もう…イク…ッ…」
慎一郎が艶めいた声で低く呻いた瞬間、凪子が顔を上げ、美しい琥珀色の目を細めて綾佳を見つめた。
「…あやかさ…すき…」
その声は、綾佳の耳だけに伝わった愛の言葉であった。
綾佳はその刹那、悦楽の絶頂を極め、身体を震わせ、凪子を見つめたまま小さく叫んだ。
「…お義姉…さま…愛しています…」
そして、その場に大輪の花が散るかのように倒れこんだ。
凪子は綾佳の絶頂を確認すると同時に、慎一郎の熱い精が蜜壺の奥深くに叩きつけられたのを全身で感じ、ああ…と小さく喘ぐと瞼を閉じ、身体を震わせて達したのだった。
凪子の身体が崩れ落ちる前に、慎一郎が愛しげに強く抱きすくめる。
「…愛しているよ…凪子…私のものだ…離さない…決して…」
意識を手放した凪子の花の唇を、慎一郎はいつまでも、濃密に奪い続けるのだった。
