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幸せだった日々

第6章 はじめての彼氏

「お願いがあるんだけど…
【しほ】って呼んでもいいかな?付き合ってるから呼び方変えたくて…」

『もちろん呼び捨てでいいよっ!』


男の人に【しほ】って呼ばれるの家族以外ではじめてだったから、キュンとした…。

『私はなんて呼んだらいいかなぁ…???
【ゆうくん】でもいい???』

「さん付け以外ならなんでもOKだよ」


付き合い始めた日から、私たちは毎日メールした。
朝仕事行く前と仕事が終わった後…。
付き合い始めて数日後、休みが合わなくてなかなか会えないから、私の仕事帰りにゆうくんと会うことになった。普段、帰ってから何をしてるかとか、今度休みが一緒になったらどこに出かけようかとか話した。
手はずっとつないだまま…。。。このまったりとした時間がとても心地よかった。


やっとお休みが一緒になり、水族館に行く予定を立てた。これが付き合い始めてからの初デート。
とても楽しみで、前日からウキウキしてた。

初デート当日…。朝起きて支度をしてたら、ゆうくんからメールが来た。

「今日二日酔いがひどくて、時間少し遅くしてもらっていい?」

昨日飲み会があるって言ってたもんね。

『うん、いいよー。何時頃なら大丈夫そう???』

もともと約束してあった時間よりも2時間遅らせて、ゆうくんの家に車で迎えに行った。

少し二日酔いが良くなってきてるみたいだったけど、まだまだ水族館に行けるような感じじゃなかったから、マンガ喫茶でくつろぐことになった。

しばらくすると、ゆうくんの体調もよくなって、お昼ごはんを食べてから、水族館に向かった。

いろいろな魚を見たりイルカのショーを見たりして、とっても楽しかった。帰りのおみやげ屋さんで、ラッコのぬいぐるみを買ってくれた。

水族館の駐車場に戻り、これからどこに行くか、車の中で話してた。途中で急にゆうくんが無言になり、どうしたんだろう…って思っていたら、

ちゅっ…

突然キスされてびっくりした…。。。
はじめてのキス…。。。

その後は舌を絡めたりする激しいキスが始まった。
私ははじめてだからどうしたらいいのかわからなくて、ゆうくんに全部まかせてキスをしてた。

長いキスをしたあと、唇を離して、お互い見つめ合った…。恥ずかしいような嬉しいような…
不思議な感覚だった。

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