テキストサイズ

ループ

第1章 鏡よ鏡

ゲイには歌姫と音姫が必要。
ゲイはエイベックスが好きなのだ。
DNAに刻まれていると疑って良いほどだ。

時代のヒロインは浜崎あゆみさん
ぱっちり二重であれば、それだけで許されるのだ。

しかし僕はぱっちり二重でもなければ
スタイルも華奢でもなく
どちらかとゆうと、骨太のがっちりであり
目も切れ長なほう。

可愛いくみられたいのはこちらの世界でも
同じであり、そうではない部類は誰も見向きもしてくれない。

外人顔コンプレクスの呪いに、後5年は呪縛が解けずに悩まされるだなんて
当時は考えもしていなかった。

華奢で鼻筋が綺麗でぱっちり二重
挙句には名前にアユが含まれている子が世の中にはまさか存在するのである。

バーで眩しい輝きを放ち、自分の事をあゆと言う。無駄に豪華な装飾の携帯はひっきりなしにメールか電話の着信が交互に鳴り、周りの大人が色んな目で彼をみている。

自分の事をアユと名乗り眩しい光を放つ人が何人もいた。

そして、浜崎あゆみさんの歌詞のような
恋愛観も兼ね備えて体現しているのだから
ジェラシーでしかない。

自分も正しいことをして毎日生活をしていれば、浜崎あゆみさんのような顔になれて
堂本剛さんのようなオシャレな服を着れる毎日が来ると思いながら毎日をくらしていたけど

なかなかやってこない。
現実は厳しいのである。
指をくわえて憧れるのだ。
携帯で写メが流通しだしてもなかなか自分に自信が持てない日々。

当時の日本には、なぜ海外のタレントさんや歌手がインタビューで、消耗されるメディアや雑誌に出てくるモデルやPOPスターの体型や見た目がこれが全てではないとか、こうでなければいけないだなんて間違っている。と声に出す人が少なかったのだろうか?

同じように悩む人達は大勢いたはずた。

プチ整形が定着したのもこの時期であり
アイプチも常識になったのもこの時期だ。

テレビから次々登場するアイドルやタレントさんを羨ましくみては
現実とのギャップを痛感する日々を過ごすのであった。

頭の悪い学校に通い、その学校でも成績は下のほうで
それなりにグレてみるが、グレ方もイマイチでありどのように方向を見出せとゆうのだろう。

彼氏ができたらいいな。だからいつわってでも自分を可愛くみせたいそんなファンタジーな世界に現実逃避するのがいつの間にか癖になり始めるのだ。



エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ