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詩織【温泉で、すっぽんぽん】

第1章 温泉に着きました。

余裕をもってチェックインしたから、ゆっくり湯に入れた。
露天風呂のある旅館だったが、混浴ではない。女湯は私ひとりだった。

湯からあがる。
彼からの要望は特にないので、新しい白いコットンのショーツだけをつけて、浴衣を着た。

部屋に戻ると、彼も浴衣だった。私を見て、座椅子からすぐに立ち上がり、部屋の入口でハグした。

やがて、私の背後にまわり、浴衣の上から、私をまさぐる。
彼の視線がわからなくて、ちょっと不安だった。

やっぱりというか、お尻はじっくり触ってくる。
下着の感触って、そんなにいいんだろうか。

名残惜しそうに、彼の手がのく。
ささやくように、下着をとってほしいと言う。

はあ、そうきますか。

彼にお尻をつきだすようにして、脱ぐ。
すぐに帯を解かれた。ショーツは帯と一緒に、下に落とした。

前が開いた、しどけない姿。

これだけは、いくらなんでも見られたくないな。

彼の手はそのまま前に回され、襟をつかむ。
浴衣が落ちて、一瞬で私は生まれたままの姿になった。

時間が止まったような気がした。

裸体の鑑賞タイムは一分間ぐらいだったらしいが、とても長く感じた。

不思議に、彼は触ってこない。
湯上がりの全裸、見るだけでいいの? 肌はすべすべだよ。
後ろだけでいいの? 前から見たくないの?

見られているという恥ずかしさに、肌がカッと赤くなるようだった。

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