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詩織【温泉で、すっぽんぽん】

第3章 温泉で愛し合いました。

小宴会場での夕食でお酒を飲み、部屋でも少し飲んだ。

私は内風呂でかかり湯をし、控え目に香水をつけた。

きちんと下着をつけ、浴衣を着て、浴室を出る。

ぼんやりと灯る、ぼんぼり風のスタンドだけにした部屋。

私と同じ格好で、座椅子にいる彼。

彼は立ち上がった。

優しく抱いて、キス……。
甘い甘い、キス………。

目をつぶっている間に、手が胸に来ると思っていた。

そうはならなかった。

長いキスのあと、なんと、お姫様だっこで、布団に運ばれた。

「夜明けに抱くよ、いいよね」

いいよ……。

答えるかわりに、私の方からキスをした。

彼のほうが先に眠りに落ちた。
私はブラジャーだけ外して、枕元に置いた。
浴衣が少し乱れたが、かまわなかった。

約束通り、夜明けに抱かれた。

乳房を包む彼の手の感触で目が覚めた。

「あ、うう」

一日の始まりの声がこれだ。恥ずかしい。

夜明けというより、未明。
灯りは、ぼんぼりスタンドだけだ。
掛け布団はなかった。

帯を抜かれる。
彼も素肌に浴衣らしい。

昨日のように、立たされるなら、先にショーツを脱ぐべきだろうけど。

あ、違う。

寝たままで前を開かれた。ショーツ全開。暗くてよかった。

なんかこの旅行、ことごとく予想に反するよね、なんて思っている間に、二人分の浴衣は完全に脱ぎ去られた。彼は下着なしだったらしく、すでに全裸だ。

掛け布団はないから、彼の好きなショーツ姿をさらす私。

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