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ヴェルジェ~夢を追う少女~

第8章 一年次文化祭

「CROSS!」

 さっき演奏したV盤が呼ばれる。

「はいっ!」

 CROSSのボーカルの人が答える。

「スコアあったら演奏する!来いっ!」

 綺羅さんって俺様……とか思ってしまった。

「はっ……はいっ!」

 CROSSのボーカルの人はすかさずステージに楽譜を渡しに行った。

「サンキュー!じゃ、いくぜ。CROSSで暗闇ノ世界」

《いいなー!!》

『~♪暗闇ノ中僕は一人うずくまってた~』

 CROSSの演奏とは何か違う。

 弾いてるコードとかは同じなのにDark Moonのほうが厚みがある。

『黒い羽根が舞い落チタ...~♪』

「これで終わりっ!ありがとー!!また何処かで会おうぜっ」

 月夜さんが言うとDark Moonはステージ裏に行ってしまった。

 CROSSが小声でいつかぜってー抜いてやる!と言ったのが聞こえた。

 私達も頑張ろうと思う。

「これで今年度の音楽祭を終了します」

 司会がそう言うと今年の音楽祭は終わりを告げた。

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